このページでは、治療前にお問い合わせいただくことが多い内容や、治療中しばしば患者さんと話題になることを書いて行きたいと思います。

あん摩・マッサージ・指圧の違いは?

歴史的な違い

按摩(あんま)は、中国に起こり日本に渡来した手技で、漢方医術の一分科として発達してきました。

マッサージは、近世フランスに起こり、明治の中期に日本に輸入され、医療補助として広く医療、保健衛生の面に応用されています。

 指圧は、柔道の活法、導引、古来のあん摩法より発展した独特の経験施術であり、また大正初期、米国の各種整体療術の学理と手法を吸収し今日に至った施術です。

治療法の違い

あん摩は、心臓に近いほうから指先に向かって揉みほぐします。

マッサージは逆に指先から心臓に向かってさするような感じで治療します。

指圧は、少しずつ力を加えて行き、少しずつ力を抜いて行くような感じで圧迫する方法が基本ですが、時には強い刺激を与えて骨を矯正したりします。

整体とかカイロプラクティックという看板を見かけるようになりましたが、まだ厚生労働省は認めていません。数週間見よう見まねの講習を受け、認定証をもらって開業している所もあるようですが、違法行為です。「整体にかかったら、翌朝痛くて起きられなかった」と当院に来院なさる方の中に、骨がずれていたり肉離れを起こしていたという患者さんもいらっしゃいました。

じゃ、鍼灸で骨のずれは治せるの?

筋肉の張り具合を少しずつ調節すれば、左右のバランスも段々とれてきます。ギックリ腰やむち打ちと同じで、強い刺激は周囲の組織へのダメージも大きいので、身体に無理のないようなソフトな治療がお勧めです。

あん摩・マッサージ・指圧、鍼、灸、どれがよく効くの?

あん摩・マッサージ・指圧は治療中も治療後も爽快感があります。単なる筋肉疲労の場合は、全身にあん摩・マッサージ・指圧をするとかなり楽になります。

鍼は速効性が期待できます。あん摩・マッサージ・指圧に比べて深い所まで効かせることができます。

灸は、あん摩・マッサージ、指圧の効果を長持ちさせます。

私はあん摩・マッサージ・指圧、鍼、灸を適宜組み合わせていますので、以後は「鍼灸マッサージ」と記述することにします。

ギックリ腰や寝違い、発熱しているようなときは、マッサージは症状を悪化させたり、神経痛を誘発させることがありますので、鍼灸中心に治療します。

一般的には、体が熱を持っているような急性疾患には針がよく効き、慢性疾患のように体に冷えを伴う場合には灸を積極的に取り入れると良い結果が得られます。

それぞれ利点がありますので、「鍼だけ」とか「灸だけ」というのではなく、組み合わせて治療したほうがいいと思います。

鍼灸マッサージは副作用がないの?

 薬も飲み過ぎると副作用が出るように、鍼灸マッサージも刺激が多すぎると体がびっくりしてしまい、倦怠感が残ることがあります。

 つぼに刺激を与えると、そこに血液が集まってきます。治してほしい所がたくさんあって全部丁寧に治療したとしても、血液が分散してしまい、結局どこも楽にならなかったということが多いのです。

そのため、毎回いちばん辛い所だけ治療したほうが、早く楽になると思います。

鍼は痛くないの?

針というと縫い針や注射針をイメージされる方が多いと思いますが、治療に使う針は髪の毛よりも少し太い程度で、針先も松葉形なので、注射のような鋭い痛みは感じません。

ただ、ぐっと押されたような鈍痛や、ピリッと電気が走るように感じることはあります。

また、眠くなることはあります。

消毒等、衛生面での不安はありませんか?

以前は、金や銀製の鍼を用いていましたが、最近はステンレスの鍼で品質がいいものが作られるようになりました。そのため、使用する前に器具を高圧滅菌器〔オートクレーブ〕で滅菌処理できるようになりました。

この方法は全国の病医院、歯科医院と同等の処理で、最も安全な消毒法とされています。この方法により滅菌処理された針で病気に感染することはありません。

 本音を言えば、まず患者さんより私たち鍼灸師のほうが感染率が高いわけで、自分のために衛生面に気を配っていると申し上げれば安心していただけるでしょうか。

当院では、鍼はすべて使い捨てにし、使い終わった鍼もすべて専門業者に引き取ってもらい、処理をお願いしています。

鍼灸マッサージはなぜ効くの?

西洋医学的な考え方では

鍼灸マッサージ刺激は、皮下に微細な損傷を与えます。それに気づいて、血液(とくに白血球)がたくさん集まってきます。鍼灸マッサージによる微細な損傷を治そうとしたら、もっと重大な異状があることが判り、それを治してくれるというわけです。つまり、つぼ刺激によって、どこが悪いのか体に教えてあげるわけです。

東洋医学的な考え方では

つぼは単なる点ではなく、経絡という流れの中に存在します。

経絡の中を、気血というものが流れています。

「気」は、電気、空気などと同じように目に見えないものです。元気、やる気、勇気などです。

「血」は、血液だけでなく体液など、体の中にある水すべてを指します。

つぼは生きて働いていて、よく動きます。そして、治してほしいつぼが顔を出します。顔を出しているつぼに鍼を当てると、吸い込まれるように勝手に体に入ってしまうことがあります。

この気血をつぼを通して調整してやるのが東洋医学による治療です。

鍼灸マッサージは癖になりませんか?

完全に治っていなかったり、途中で治療を止めた場合に痛みが戻ってしまうことがあります。また、鍼灸マッサージは全身に作用するために、治療していない所の調子も良くなることも多いようです。このため治療を止めると体調が少しずつ以前に戻っていくのを「癖」になると感じる方もいらっしゃるようです。

当院では、患者さんの病状やご職業、生活習慣などによって、どれくらいの間隔で治療するのがいいのかをアドバイスさせていただいています。

出血したり、青アザが残ることはありませんか?

人体の動脈等の比較的太い血管は弾力性があるため、よほどのことがない限り破れることはありません。一方静脈は血管の壁も薄く弱いため、針が刺さったり傷つけてしまうこともあります。静脈は血液の圧力が低いために出血したとしても、たいていは少し皮下出血する程度で済みます。1〜2週間以内に体内に吸収されて消えますので心配は要りません。ただし血小板減少症等の血液が固まりにくい方や、人口透析をしている等血液を固まりにくくする薬の投薬を受けている方は、予めそのことをお知らせ下さい。

お灸は熱くないですか?

以前は皮膚の上に直接大きなモグサをすえていましたが、現在では米粒以下の大きさで行う治療院がほとんどです。

当院では、台付きの灸〔間接灸〕を用い、痕を付けるほどの灸は行いません。少しチカッとする程度です。

女性が前日夜更かしした後お化粧の乗りが悪いと感じるのと同じように、体調が悪くて皮膚が弱っていると、施灸後しばらくして水疱ができる場合もありますが、ほとんどの場合数日で自然に治りますので心配はありません。

お灸を熱いと感じるときと全く感じないときがあるのですが・・・・・

病気によっては皮膚が過敏になったり鈍くなったりすることがあります。そして治療を続けるうちに、とても熱かったものが気持ちの良い熱さに、全く感じなかったものが感じるようになったりと変化していくことがあります。また、全く熱く感じないときも必要なつぼ刺激はされています。「熱い」、「熱くない」は重要な情報源となりますので、ぜひ教えて下さい。


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